第123回

岸和田旧市
大工町
新調地車
入魂式

 
'12/08/19

 

岸和田旧市、大工町の新調地車です。
前日のうちに池内工務店の作業場から大工町に搬入。

5時半頃大工町を出発、
岸城神社へ宮入に向かいます。

岸城神社で入魂神事。

拝領の長刀と番匠笠、
宮入時はさらに吹き散りが着きます。

大工:池内工務店 池内 幸一師
彫刻:木彫山本  山本 仲伸師

近年では珍しい1枚懸魚、
とは言え分厚い懸魚です。

昔の地車の趣がありつつ、新たな試みもありという地車になっています。

見えにくいですが鳥衾は鯱です。
大屋根と小屋根で鯱の向きが違う芸の細かさもあり。

宮入でしか見れない後旗着用姿。 

宮入を終えて自町へ向かいます。
しょっぱなはS字。
勢いよく抜けていきます。

カンカン場へ。

商店街を抜けて駅前を右折、
再び船津橋へ戻ってきます。

それにしてもすごい観客・・・

カンカン場2発目。

長刀の袋ははずしています。

小門を曲がって武部仏壇店へ。

大阪側からカンカン場。

貝源を曲がり欄干橋から船津橋直進、
浜の道へ下りてきます。

大工町へ向かいます。

町内をぐるぐる回ります。

式典会場の浜公園へ向かうためトラックに載せます。

岸和田城を バックに。
意外に大きく見えるなぁ。

トラックに載せられ浜公園に到着。
大工町からすぐ近くなんですが入る道がないのでトラックになりました。
臨海線を走るだんじりも見てみたかった・・・

トラックから降ろします。

式典会場に到着。
番匠笠のカバーもはずされています。

金網もはずされ彫り物お披露目。 

腰周りは
縁葛:平家物語
大連子:太平記
小連子:赤穂浪士
土呂幕:難波戦記
で統一されています。

正面腰周り。
縁葛:富士の巻狩 仁田四郎猪退治
大連子:桜井の駅
小連子:両国橋引き上げ
土呂幕:薄田隼人正兼徳川本陣討入

左面腰周り。
縁葛:和田の酒盛
大連子:湊川合戦
小連子:吉良討取
土呂幕:後藤又兵衛の跳槍

右面腰周り。
縁葛:曽我兄弟 十番勝負
大連子:石津合戦 北畠顕家の奮戦
小連子:義士討入 大石内蔵助
土呂幕:真田幸村、本多忠朝の一騎討ち

後腰周りは
縁葛:難波戦記
連子:河鍋暁斎戯画
で統一。
特に河鍋暁斎戯画はコミカルな彫り物です。
子供の目線に合わせて配置しているそうです。

後正面は
縁葛:薄田勢 徳川本陣前で宴を催す
連子:猫と鼠

左面は
縁葛:母里太兵衛 呑取りの槍
連子: 蛙の寺子屋

右面は
縁葛:幸村忠朝 敵手交盃
連子:蟹の綱渡り

松良は
左:倶梨伽羅峠
右:石橋山

松良受けは雲、ですが獅子に見えるように彫られています。
芸が細かい! 

摺り出し鼻も雲に鳥、ですがこちらも龍にも見えます。

懸魚は波千鳥に旭日。

正面枡合は平教経、
大屋根枡合は平家物語です。 

後の木鼻は倭児を抱く象らしいです。
珍しい。

見送りは大阪冬合戦、
人物が小さく彫られているためぱっと見スカスカに見えますが空間をうまく使って表現しているように見えます。
古い地車みたいに見送り勾欄がついています。

見送り天井には龍が!

2重見送りも踏襲、
上段は本能寺の変、題名は「夢幻如也」。

大屋根後車板には先代にもあった雪ダルマ。

後枡合は大工町がトレードマークの長刀と番匠笠を拝領したエピソードが彫られています。
写真は撮れていませんが。

岡部の殿様が参勤交代の帰路、兵庫から船で岸和田に向かった際のこと。
海が荒れ危険が迫った時、大工町の猟師は荒れて海に船を出し殿様を誘導して岸和田へ帰り着いた。
その忠義をたたえて長刀と番匠笠を下賜されたと言うこと。
本物はいまだに大切に保管されていています。
 
大工町の皆さん、おめでとうございます。


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